日本財団 図書館


 

を果たすなど、いわゆる「関空効果」をもたらした。
関西国際空港の全体構想の推進に伴い、関西国際空港が本格的に24時間空港として稼働することにより、国際貨物量の増加をはじめとする関空効果のさらなる増大が期待される。

 

?大阪湾ベイエリア開発の進展
[ベイ法と大阪湾臨海部の整備進展]
近年、産業構造の変化に伴い、大阪湾臨海部の活力低下が指摘されている。その様な中で、「大阪湾臨海地域開発整備法」が平成5年に告示され、大阪湾ベイエリアでは民活を導入しつつ、世界都市機能や居住機能等を備えた地域整備が進められている。

 

?港湾基盤整備の進展
[大阪湾の港湾の機能強化]世界有数の貿易港である神戸港を擁する大阪湾臨海部は、神戸港の六甲アイランド南やポートアイランド第2期、また大阪港のテクノポート大阪計画において大水深バースの整備が計画されていることをはじめ、堺泉北港ではトライポートサザン21が計画されているなど、国際物流機能のさらなる強化が図られる。

 

[「近畿圏第4のFAZ」舞鶴港]
日本海に面している舞鶴港は、関西国際空港、大阪港、神戸港に次いで、近畿圏で4番目のFAZに指定されている。今後、環日本海経済圏と近畿圏を結ぶ玄関口として、コンテナ取扱施設や大型船バースが整備された輸入対応型の港湾へと機能強化が図られる。

 

?内陸型工業団地の整備進展
[高付加価値型産業団地の内陸部への展開]
近年の広域高速交通体系の整備進展を背景に、高速道路へのアクセス性に優れた地域で加工組立型を中心とした産業団地の整備が進展している。これらのほとんどが、内陸部で計画されている。

 

?複合型の拠点整備の進展
[複合型拠点整備の進展]
従来の機能が純化された都市開発とは異なり、西神ニュータウンや神戸三田国際公園都市のように、居住、生産、学術研究等の様々な機能が複合的に整備された開発が近年、多く見られる。
このような動きの中、物流拠点においても流通加工機能をはじめとする複合的な機能が整備されるケースが多く見られる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION